本当に直ぐに来てくれるの!?

ご依頼内容:洗面台蛇口水漏れ大変!。      東京都西東京市

施工内容:洗面台混合水栓内部々品交換。

 如月。暦の上に春は立ちながら、余寒厳しき折柄、皆々様におかれましては益々ご健勝のことと お慶び申し上げます。さて、今回は 洗面台混合水栓の水漏れで、かなり切迫した御様子でお電話を掛けて来られたお客様のお話です。

 取り急ぎ現場にお邪魔し、お客様からお話を伺うと「蛇口を閉めても水が止まらなくなってしまった。とにかく今日直ぐに直してくれる業者をネットで探して片っ端から電話して尋ね回ったが『すぐには行けない』とか『今日は無理』とか『一週間後になります』とか、酷いのになると『調べて折り返す』と言って切られたまま “なしのつぶて” とか。緊急メンテナンス業者とは皆、およそ 名ばかりなのか?」と、些かご立腹の御様子。お客様曰く、何の前触れもなく急に故障してしまったそうで、しかも漏水トラブルは初めての御経験だとか。と きたら、 どなた様でも このお客様ように焦ってしまわれるのは、決して無理のない事でございましょう……、 一番初めに弊社に御連絡を頂ければ宜しかったのに…、と 只々悔やまれるばかりであります。

 一通りお話を伺った後、状況を拝見するとポタポタと断続的ではなく、ツーっと細く絶え間なく出続けて止まらない いわゆる糸状漏水のようです。止まるべき水が止まらないって本当に気持ち悪く、イライラしますよね。実は私は、直した筈の蛇口が こんな様子になって戻ってしまう類の夢を偶に見たりなんかして、 そんな時は決まって飛び起きてしまったりするのです。だから、こういう映像とか音声とか は、大っ嫌いです。

 さて、お客様の御要望は『とにかく安く・早く、今日中に完了』との事。そのご期待にお応えすべく、当該水栓を詳しく診断した処、内部のカートリッジという一組のパーツさえ交換すれば必ず直る、と判断しました。その信念の下 これを提案して御納得を頂いてから着手しました。因みに、請け負う以上は、完了後の保証を一定期間設ける事は当然ですから、根拠に基づいたソリューションが当たり前で、これにそぐわない と判断した場合は、その御要望通りには、必ずしも御対応する事は出来ないかも知れません。その時は、飽くまでも正しい別の方法の御提案を改めて申し上げます。 弊社は『安かろう悪かろう』の作業は致しません、決して安請け合いは致しません。何故なら、いくら安く・早くと求められても修理後 長持ちもせずに故障が再発してしまっては元も子も無いからでございます。出来ないものは出来ませんし、ならぬものはならぬ。 なのでございます。 ある意味、弊社は馬鹿が付く程の正直をモットーにしておりますので…。

 という訳で、作業の経緯は以下の画像の通り。

 完了です。見事、漏水はピタッと止まりました。これは優れたパーツのお蔭、メーカーさんのお蔭です。Good parts! Nice!made in japan! 世界に冠たる日本万歳!万歳!万々歳!。

 完了後、お客様に実際に操作して頂き、大いにお喜び頂けました。「お宅は電話した当日に本当に直ぐ来てくれるし、確かな技術力を以て当方の期待に応えてくれた!その誠実で一途な姿勢、誠に天晴れである!お宅こそ緊急メンテナンス業者の鑑(かがみ)だっ!!」と、弊社に対し 激励に近いお褒めの御言葉を頂戴して 現場を後にしたのでありました!。

 【エピローグ】

title:フェアリーの沈黙

 車輌に戻る道すがら、エントランスを抜け 最初の角に差し掛かった その時、危うく 淡く消え入りそうに揺れながらも、その小(ち)さき胸の内に 微か   ではあるが、確かな春の香を大事に携えては 舞ふ。舞ふは fairy?                切なく 儚く 美しく、舞ふは 東風(こち)かぜ 、 一片の そよぎは片生い …。          … されども、それは思いのほか 強(したた)かなる主張を伴って、          清々しく、やにわに 吾(あ)が 頬を 接吻(くちづけ)た。(眩暈…)。…して …         … 驚き たじろぎ、 連ねて 数多(あまた)瞬き見て 直り向かへば、その瞳に   あどけなき悪戯っぽさを 一杯に湛えた小悪魔は、… そこは 清淑で慎ましき可憐な少女が らしく、はにかみ がちに 淑やかに微笑んで見せて … 、消えた … 。  

 虚と実の境は愈々(いよいよ)妖しきパラドックス 唐突に 心攫われたまま …  時あたかも、音を失くした空間の只中に、不意に 放り出されて 独り 戸惑うのみ …。…ふと、徐(おもむろ)に 仰ぎ見上ぐれば、春 未だ なお浅く、気塊は飽くまで凛として凍て揃いて 忌々しいまでに 潔く、 ならば 尚更、 そこはかとなしに 薄ら か弱く 柔らかなる筈の当の木漏れ日は、何故(なにゆえ)か 一際 眩(まばゆ)き光波、この目の奥底まで 尚も強く沁み入りては、差し詰め 早鐘の如く 吾(あ)の胸を打ち鳴らさむ やまぬ 高鳴り 、ひたすら 切なく … 嗚呼 (一目だけ…もう一度だけ …心攫われ ふるえてやまず)     

(突如)……っ。尉火焚(ジョウビタキ)か? この細き 一鳴きによって静寂の呪縛は忽ちの内に あっさりと 解き祓われてしまへば、やはり 忽然と いろ(色彩)甦り、ゆめ(白日夢)醒め失せ その傍(かたわら)で只 強引に現(うつつ)に引き戻されるを以(もっ)てしては、 もはや抗う術(すべ)何も知らず、…気付けば 辺りは すっかり薄暮の中、 私は、又もや 独り 取り残されて 此処に、ただ 場違いで 些か仰々しい態(てい)の 工具箱 を ぼんやりと引っ提げては、その手のまま   ひっそりと 佇むばかり なのである …… 。                         

                                                       

 …なんちって(笑)。すみません、回想しながら普通にブログ作成していた処、突如 どっかから森の精霊みたいなのが舞い降りて参りまして、私の頭ん中に乗り移ってきた模様で ございます。そして潜在意識にインプットされていた記憶が 顕在意識に鮮やかに甦り変換され (インスピレーション発動?) 何やら つらつらと 書き綴ってしまいました。いえ… 別に 変な薬とかは喰ってませんので 。。。     ご心配なく。実は、ここの処 ちょっと忙しくて、少々疲れが溜まっているのかも知れません…(嬉しい悲鳴です)、すみません …なるべく 早く寝るようにします、おやすみなさいませ。では、次回も又、宜しくお願い致します。