トイレ詰まり除去。

ご依頼内容:トイレが詰まった⁉。         東京都目黒区

施工内容:吸引ポンプ(ローポンプ)にて詰まり除去。

 こんにちは。『光陰矢の如し』つい先日に年始のご挨拶を申し上げたかとばかり思っておりましたが、あっという間に1月も とうとう最終日を迎え、何とも言えぬ焦りの様なものを覚えてしまう今日この頃の私なのでございますが、皆様は如何お過ごしでございましょうか? さて、今回もトイレにまつわるトラブル救援のお話しでございます。急行した現場は、と ある公共施設で、不特定多数の方々が頻繫に御使用されているトイレでございます。ご担当者様からお話を伺うと「何か異物を落したとか、間違って流した等の心当たりは無いし、その様な報告も受けていない。何の前触れもなく 使用後に流したら突然詰まってしまった様だ。」との事。

 先ずは、手動レバーを少しずつ開けながら水を流し込み状況をしっかりと見極めた上で、最も適した修繕策を導き出し、お客様に御提案致しました。即ち、吸引ポンプ(ローポンプ)にて除去する、で ございます。但、その前に弊社の業務用薬剤を投与して様子を見ますが、実は この薬剤を投与するだけでも直ってしまうケースも稀にあり、その場合は当然 薬剤投与のみのお値段となります。が、此方の場合は残念ながら薬剤だけでは直らず、やはり吸引ポンプを使用して詰まりを除去する事に決定しました。

 吸引ポンプ(ローポンプ)の仕組みは至って単純でして、当器具の先端のゴムの部分を排水口に密着させて引手をゆっくりと押し下げ、シリンダー内の空気を捨てた後に 引手を引き上げるのですが、この時 詰まり物質(ペーパー・便など)と用具シリンダーの間では真空状態が作り出されて、頑固に引っ掛かっている物質でも引き上げられる方向に動く訳です。ある程度引き上げたら、ゴム先端部は依然として排水口に強く押し当てたまま又、引手をゆっくりと押し戻し 更に又、勢い良く引き上げます。これを何度か繰り返すことに依って、真空状態の中で物質は上下に動きながら砕けて小さくなり、やがて無事に排水通路を通過する事が出来る という仕組みであります。但し、吸引ポンプで解決出来るケースは飽くまでもトイレットペーパー(少量ならティッシュペーパーも可)や便などの砕ける物が対象でなくてはなりません。例えば、ボールペン・お子様の玩具類・芳香剤容器や蓋・掃除用ブラシ等の先端部及びパーツ類・携帯電話などといった固形物や、雑巾・ハンカチ・衣類などの布類は勿論のこと、衛生用品の類(紙繊維類)などを流してしまった場合も含めて、これらは異物混入という扱いになり、ほぼ 必ずと申し上げて良い程 吸引ポンプでは直りません。この 一般的な対応としては便器を外して当該異物を取り除かねばなりません(便器脱着異物除去)、依って吸引ポンプ作業等よりも 殆ど もれなく所要時間と費用が格段に嵩んでしまうという結果に繋がります。ですから異物は絶対に落とさない様、流さない様、くれぐれも御注意下さいませ。

 しかし何はともあれ、冒頭チェックの見極め通り、此方の場合は異物の混入等は一切無く、薬剤投与・吸引ポンプのみで解決できました。実は、この結果に導けた要因として、何よりもトイレ排水の異常を発見されてから 其の状態を保ったまま触らずに直ぐに御連絡を頂けた事が挙げられます。これが幸いし、取り分け短時間で比較的容易にトラブルを解決する事が出来た訳でございます。尚、詰まってしまった原因は、おそらく 直前に使用された方がトイレットペーパーを大量に流してしまった事の様です。兎に角、この様に異常を感じられたら ご心配でしょうが、余り手を着けられる事なく、そのまま直ぐに弊社に御連絡を頂ければ、ほぼ大事に至らずに解決出来るかと存じますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 以上で今回のご紹介を終わります。いかがでしたでしょうか?次回も又、宜しくお願い申し上げます。