責任の行方!?

ご依頼内容:もう嫌っ!流れ悪いっ!    東京都大田区

施工内容:下水詰まり除去。

 とかく、報道が 暗く重い世界情勢を連日伝えてくる昨今 ではございますが、それでも日本の弥生の空、美しく晴れ渡ると 本の束の間でも、何かに誘われて急かされる様な、逸る気持ちに心弾ませられる そんな良い季節が いよいよ到来かと存じます。

 改めまして、皆様こんにちは。ご訪問 誠に有難うございます。さて、今回は、前回に続き待望の “ 行方シリーズpartⅡ” を お届けして参りたいと思います。早速 本題に入りますと、それは 昨年12月のご入居以来、当初からトイレの排水の流れが悪いとお悩みのお客様のお話となります。具体的な御依頼内容としては『とにかくトイレの流れが悪いのですが、賃貸なので管理の責任なのか 自分の責任なのか、その辺りの責任の行方を明確にしたいので、ちょっと調べて欲しいのですが?宜しいでしょうか?』といったものでした。取り急ぎ お宅に伺い、トイレタンクレバーをゆっくりと開けて見たところ、便器に水が溜まってしまい 全く流れない有り様でした。更に お客様から詳しくお話を伺っていくと、『浴室でシャワーを浴びた後は、特に流れが悪くなるみたいです』という証言を頂きました。これらの事を鑑み、「これは下水の詰まりに違いない」と判断致しました。そして直ぐに屋外の下水インバート桝の蓋を開けて見ると、正に 案の定でございました。

 詰まりの原因は共有部となる下水管及び桝にある様なので、こういった場合は、一般的に直接 入居者様に責任は無いものかと存じます。そして、幸い 管理会社様にも連絡がつけられたので、状況を御説明した処『管理会社の責任において、早急に対処せよ』と仰せつかりました。よって、即、着工致します。

 比較的軽微な詰まりであるという事と、割と静音で御近所迷惑にもなり難いという理由から、今回は、エンジン仕様型高圧洗浄機ではなく、作業料金がより安価(当社比)でもある電動式高圧洗浄機を使用して施工に当たります。

 サクッと完了致しました。原因は、御覧のコンクリート桝のインバート部分(水の通り道となる窪み)が経年劣化により表面が削れて ザラついてしまっていて、其処にペーパー等が引っ掛かり易くなり、それが詰まりへと結び付く様でございます。また、削り取られてしまった事で、僅かながらでも勾配が狂ってしまっている事も容易に推察できます。管理会社様に完了と、桝の経年劣化が原因である事の御報告を致しました。その際、改めて御依頼頂ければ 下水桝の交換工事を、いつでも承ります。という旨を申し上げて現場を後に致しました。

 さて、冒頭の御挨拶でも申し上げました通り、このところ何かと暗いニュースが続いていて心が滅入る思いでございます。実際に被害に遭遇されている国の方々を思えば やや不謹慎かも知れませんが 云わせて貰えば、せっかくの心躍る季節の雰囲気を、ある独裁者のお蔭で台無しにされてしまっているな、等と嘆いてしまうのは私だけでしょうか? そこで、と言っては なんですが、せめて一服の清涼剤代わりに 本の ひと時、笑ってやって頂ければと、性懲りもなく 末尾に付録(風シリーズ)を 一篇 拵えて添えて置きました(笑)。お口汚しになりますが、お好きな方だけ どうぞ 冷たい内に御召し上がり下さいませ。では、今回は以上でございます。最後まで有難うございました。次回も又、よろしくお願い致します<(_ _)>。

【エピローグ】

title:躍る季節に想いよせて (dear どこ吹く風の 1/fゆらぎ ) from: 四式戦 疾風

 淑(しと)やかに 咲(わら)う声。それは光る風、悦び囁く歌声 。芽吹きら揺らし渡る其の風、限りなく淡く ほのか甘き香(か)漂わせ。 併せて耳に心地よく、 かくも優しく、春風が 咲う声 。

聴けば いつも嬉しく 心躍り、聴けば いつも切なく 心焦がれる。…光る其の声

 僕が愛してやまない 咲う声、咲う声、咲う声、。僕の大好きな光る歌声は、まるで転(まろ)ぶ 鈴。 そう… 君の咲いは “ 1/fゆらぎ ” 転ぶ鈴音(すずね)

 この腕(かいな)の届かぬ 遥か遠く、高く遥か… 。優雅に そよぐ 艶(えん)なり春風。いとも美し 愛(いと)し 春風 。

恋しき “ 1/fゆらぎ ” は 締め付けられる此の胸。募る想いは益々昂り、ついには 我(われ)、春疾風(はるはやて)となりて、想い余って却って 凱風(あなた)に恰も抗うかのように 照準 絞り合わせて、相対(あいたい)す 。

もはや 夢中な子供のように もう一切の分別も弁えも知らず省みず、一緒くたに花塵砂塵をも伴い従え 巻き上がる我が身は、更に一層 高く 高く 高く 宙を舞いて……。

 もう…、遣る瀬なく 想い焦がれる 僕の憧れ の “ 1/fゆらぎ ” 凱風 。

 … 気付けば いま、…あなた の名を …また そっと 虚空に 呼んでみて いた ……。