配管工事に於ける禁止事項の一例。

ご依頼内容:水道配管について相談にのって欲しい。 千葉県某所

施工内容:井戸水給水管単独新規引き直し契約。

 皆様こんにちは。今回も依頼先のお客様のお宅に急行し、お話をお伺いすると、『既存の井戸水配管が地中などの目に見えない場所の何箇所かで傷んで漏水している様だ、なので この際、水道給水管の配管途中に井戸水の管を上手くバイパス接合して欲しい。その際、適切な位置にバルブを設け、都合に応じてバルブを切り替えて適宜、使用する水を使い分けられる様にして欲しい。』との事。

 はい。その お気持ちは よく分かりますが、実はこれをやってしまうと「クロスコネクション」という誤接合にあたり、これは水道法に依って禁止されています。

【クロスコネクション】

 【禁止されているのは何故か?】水道給水管と井戸水の管を接合し、バルブを介して隔てたつもりでいても 使用を重ねれば、少なからず水同士は接触する訳ですし、水道水は井戸水の質の影響を受けてしまいます。もし万が一、その井戸水が汚染されていたとしたら大変です。またバルブの故障や誤操作などで水道管の深部にまで井戸水が進入する可能性も否定できません。つまりは、重大な汚染事故に繋がり兼ねないという理由から禁じられている訳です。

 お客様には、その様な事を詳しく御説明し、独立した井戸給水管の新規引き直しの御提案を申し上げました。そうしたところ、井戸水用の水栓数を大幅に削減し、屋外に1箇所の散水栓のみ新たに設置して、スリム化を図ったルートで、新規引き直しをして欲しいとの御要望に従い、その内容で御契約を結びました。工事は日を改めてという運びとなりました。近日中に当該工事の模様をご報告したいと考えております。

 以上で今回のご紹介を終わります。いかがでしたでしょうか?次回も又、宜しくお願い致します。