屋外水栓柱交換 1日目。

ご依頼内容:屋外蛇口水漏れ。      相模原市中央区

施工内容:水栓柱交換。

 皆様こんにちは。お陰様で、日々忙しく「あっちだ」「こっちだ」と、広範囲に渡って走り回っておりまして、今回ご報告する案件のお宅には15:00過ぎのお伺いとなりました。それでも、ご依頼内容を目にした当初は正直、比較的軽微な作業で所要時間も、ごく短くて済むだろう等と考えて急行したのでございます。そして いざ、現場到着してみると お客様は既に水道元栓を閉めてお待ちでしたので、この元栓を開けて状況を詳しく拝見してみたところ、蛇口その物には何ら問題は無く、屋外水栓柱内の給水管にトラブルが発生していて、柱内部で激しく水が吹き出している状態が確認できました。これを見て、やはり 私共が日々相手にするトラブルの真相というものは、実際に現場を拝見するまでは何一つ勝手に安易に決め付ける事は出来ないものだ、という事を改めて思い知らせた次第でございます。さて、この水栓柱には本来『研ぎ出し流し』という排水受けが付いており、それが排水管に接続されて一つの型を形成する訳ですが、こちらのお宅の場合は 専らお庭の水まき用水栓として、毎回ワンタッチホースを蛇口に抜き差ししてお使いになられており、研ぎ出し流しは却って邪魔という事で大分以前に排除されたそうです。

 前置きはこれ位にして、修繕プランを何通りか捻り出し、御協議を 丁寧にきめ細かに、それこそ時間を忘れて重ねていったのであります。その結果、新たに樹脂製で保温の為の発泡スチロールが柱内部に充填されているタイプに交換させて頂くという案で、お話が纏まりました。

 しかし、『秋の日は釣瓶落とし』と、いう訳で ふと気付くと辺りは すっかりトワイライトモードに突入です。

 善は急げで、もう直ぐにでも取り掛かりたい気持ちで一杯なのでありますが、あれよあれよという間に、辺りは完全に夜の帳が下りて真っ暗くらになってしまいました。でもまあ、私共は投光器という照明器具を常に車載しておりますので、喩え どんなに暗くなっても特に大きな問題はございません。が、こちらのお宅の場合、水栓柱を替えるに当たっては、先ず厚く頑強な土間コンクリートを削岩機でガンガンガンガンと、大きな音を立て それなりの時間を掛けて斫(はつ)らなければならないのであります。つまり、今この時間からそれをするのは、さすがに騒音の面で 大変な ご近所迷惑になってしまうという懸念がございます。

 よって、工事は このまま手を着けずに、明日に順延とさせて頂きたい、処なのでありますが、冒頭で申し上げた通りこちらでは修繕完了する迄は水道元栓を開ける事が出来ません、即ち、閉めている間はお家の中の水道は どれも一切使えない訳です。また、当然 給湯器に送られる水も停止しているので お湯も使えません。

 それでは困るので急遽、既存水栓柱を半ばからハンマーと鏨(たがね)を用いて丁寧に手作業でなるべく静かに砕き崩して、取り敢えず問題となる漏水トラブル箇所のみを露出させ これを取り除き、そこにキャップをして応急止水するという奇襲作戦ヲ発起シ、此レヲ速ヤカニ敢行セリ。に至りました(すみません、若干ですがミリオタの血が流れておりますものでございますから、かような表現になってしまいます、悪しからず)。                                  因みに、これに依って今回の漏水の原因が、ネジ部まで塩ビで出来たバルソケ(HIVP20㎜)を使用していた事によるものだ、という事が判りました。それは即ち、塩ビ製ネジ部はメタル製ネジ部と比較して強度が圧倒的に不足してしまう訳で、つまりは その事が祟った上に、経年劣化が重なって、この塩ビ製ネジ部に亀裂が入ってしまった為と判明致しました。これで得られた教訓として、塩ビ製のバルソケや水栓ソケットの類のネジ部は、やはりメタル製でなければならない。と、ここで又、改めて思い知らされるのでありました。

 果たして、あくまでも応急処置ではありますが キャップ止水した事によって、水道元栓を開ける事が可能となり、一旦、水道が使えるようになりました。お客様も先ずは『ホッと』胸をなで下ろしておられました。取り敢えず、これで一晩凌いで頂き、更に万全の準備を整え 明日朝から張り切って工事再開となります!

 この続きは次回(11/29)に御報告致します!次回乞うご期待!

 今回は、ここ迄でございます。最後までご覧頂き、有難うございました。重ねて次回も又、宜しくお願い申し上げます。