皆様こんにちは、ご来訪誠に有難うございます。
さて、今回は業務中にちょっと珍しい物に出くわしましたのでご紹介させて頂きたいと思います。
早速ですが珍しい物とは、これ……、皆様これ何だと思います? 実はこれ、カルキ結晶体なのです。
よくカルキ、カルキと気安く耳にする「カルキ」ですが、これはドイツ語のクロールカルキ(石灰を意味する)をこれまた気安く略した単語でありまして、その昔は‘‘さらし粉”などと呼ばれてもいましたが、正式には次亜塩素酸カルシウムだとか申す何だか眠たくなる様な立派な名称を有しています。
我が国の水道水は我が国が定める水道法によって極めて厳しく管理されており、水道水には殺菌を目的として此れが一定量必ず含まれております。(最近では次亜塩素酸ナトリウム使用しているだとか)
さて、画像に示された現象は其の様な日本の水道水に含まれたカルシウム(ミネラル成分)と塩分が結合し石灰化したものなのです。身近な例としては、湯沸かしポット内部が乾燥するとその内側に白く付着した結晶体を目にした御経験があろうかと存じますが、画像はその白い結晶体が積もり積もったものです。鍾乳洞ではありませんが此処まで育つのに、いったい何年?何十年?要したのでしょうか?実にロマンを感じ、心の琴線に触れる様で感動を禁じ得ません。
あ、そうでした。感傷に浸る前に、そもそもの原因と経緯をご説明致します。此の給湯管と継ぎ手に、ある時から僅かに滲み出る様な漏水が発生しました、割と高温に晒されがちな此の箇所の滲み水分は蒸発が早めで乾燥が早く、結晶化し易かったのです。しかも人の目に付きにくい収納スペースだった為、日々コツコツと着実に成長を続け、とうとう此処まで育っていったのでありました。
偶然が重なった上での産物であり芸術品と呼んでも差し支えないかと存じますが、水道修理業者としては冷徹に呆気なく手際よく直します。 即ち、既存の給湯管・継ぎ手は撤去し、新しいものに交換し、そもそもの原因である水漏れをお直し致しました。
更にお客様のご要望もあり、蛇口も最新型の物に改めました。これで目出度く解決です。
この度もご訪問頂き有難うございました。次回も宜しくお願い致します。