ご依頼内容:屋内蛇口から赤水が出る様になった。千葉県市川市
施工内容:水道管引き直し
皆様こんにちは。さて、私たちは蛇口を捻れば いつでも綺麗で衛生的な水道水が使えて、それが当たり前のこととして生活しています。しかし、経年の影響で時として その当たり前がそうではなくなってしまう事もあり得るのです。今回はその様な状況に陥ってしまったお宅から頂いたSOSを完全対応致しました。
調査の結果、既存のライニング鋼管の継手などを始めとして管内部の至る箇所で錆が発生し、それが溶け出し流水に乗って錆水が蛇口から出て来てしまうという現象を掴みました。対策としては水道メーターから全ての蛇口・弁類に繋がる給水管を全部引き直します。使用する管は錆とは無縁で、より衛生的な塩ビ管(HI)を用います。
尚、これまでは給水管引き直し工事の屋外露出配管の様子を専ら御紹介して参りましたので、今回は屋外地中埋設配管の様子をお目に掛けたいと思います。
先ず、そもそも給水管の埋設深度ですが、厚生労働省のデータベースを検索すると、
【3.2 給水管の埋設深さ及び占用位置】の項目の 1. 給水管の埋設深さは、道路部分にあっては道路管理者の指示(通常の場合は1.2m以下にしないこと)にしたがうものとし、敷地部分にあっては0.3m以上を標準とすること。と明示されています、つまり住宅敷地内では 一般的とされる凍結深度0.2mより深く管を埋設し、その保護に努めよ。ということです。
従いまして。↓
と、いったようにGLから概ね0.3m~0.4mほど埋設致しました。因みにですが、GLとはグラウンドライン 又は グラウンドレベルの略で、つまり地面です。図面で地面を表すときはGL、屋内フロア床面は FL(フロアライン・フロアレベル)と表記します。
という訳で、規定の深度を守って無事に全管引き直し工事を終え、お客様のお喜びの様子を拝見しながら現場を後にしました。
以上で今回のご紹介を終わります。いかがだったでしょうか?次回も又、宜しくお願い致します。