水道管以外の水漏れ

2021.07.05 Mon

ご依頼内容:エアコンから水漏れ。東京都墨田区

施工内容:エアコン部品脱着清掃

 皆様こんにちは。今回ご紹介する内容は『エアコン本体から水漏れしているのですが、御社で見て貰えますか?直せますか?』という お問い合わせのお電話が発端でした。私共では日々様々な内容の御依頼を多数戴いておりますが、基本的に受付の段階においては、先ずは状態を直接拝見させて頂きたい旨を申し上げます。それは、状態を見ないで軽はずみに いい加減な事を申し上げては、お客様に対し失礼であるし、却ってご迷惑をお掛けしてしまうという理由に基づくものです。拝見をさせて頂くだけで大掛かりな調査工事などが伴わず、トラブルの原因と対策が打ち立てられれば、その場で御見積書を差し上げます。この場合の出張見積もり迄は無料でございます。

 そういった訳で、今回も先ずは現場にお邪魔して、当該エアコンを拝見させて頂きました。エアコンが冷えた空気を作る際、内蔵されている熱交換器を働かせるのですが、この時この熱交換器に水滴が付着します、いわゆる結露であります。その水滴を放っておくわけにもいかず、排出しなければなりません。排出する此の水をドレン水と呼びます。ドレンの由来は“ 排出する、排水する ”という意味だそうです。

 さて、こちらのエアコンの場合はドレンパン(ドレン水の受け皿)がエアー吹き出し口と一体になったタイプなのですが、全体的にそこに埃やカビ等が付着し、ドレン水を上手く誘導出来ずに本体からこぼれ出てしまっていた様です。尚、ドレン水はドレンパンを経てドレンホースという排水ホースを通って屋外などに排出される訳ですが、よくあるのが、そのドレンホース内が汚れで塞がってしまい出られなくなったドレン水が逆流してエアコン本体から漏水してしまうという現象です。しかし、幸い此方のドレンホースは異常ございませんでした。

これを清掃しました。↓

 清掃後です。↓

 元に戻して作動させて見たところ、漏水は見事に解消致しました。

 以上、いかがでしたでしょうか?この様に、お時間さえ頂ければ先ずは是非、拝見させて頂き 何とか解決策を見出して、お客様の御力になりたく存じます。

次回も又、宜しくお願い致します。

給水管引き直し(地中配管)

2021.06.28 Mon

ご依頼内容:屋内蛇口から赤水が出る様になった。千葉県市川市

施工内容:水道管引き直し

 皆様こんにちは。さて、私たちは蛇口を捻れば いつでも綺麗で衛生的な水道水が使えて、それが当たり前のこととして生活しています。しかし、経年の影響で時として その当たり前がそうではなくなってしまう事もあり得るのです。今回はその様な状況に陥ってしまったお宅から頂いたSOSを完全対応致しました。

 調査の結果、既存のライニング鋼管の継手などを始めとして管内部の至る箇所で錆が発生し、それが溶け出し流水に乗って錆水が蛇口から出て来てしまうという現象を掴みました。対策としては水道メーターから全ての蛇口・弁類に繋がる給水管を全部引き直します。使用する管は錆とは無縁で、より衛生的な塩ビ管(HI)を用います。

 尚、これまでは給水管引き直し工事の屋外露出配管の様子を専ら御紹介して参りましたので、今回は屋外地中埋設配管の様子をお目に掛けたいと思います。

先ず、そもそも給水管の埋設深度ですが、厚生労働省のデータベースを検索すると、

3.2 給水管の埋設深さ及び占用位置】の項目の 1. 給水管の埋設深さは、道路部分にあっては道路管理者の指示(通常の場合は1.2m以下にしないこと)にしたがうものとし、敷地部分にあっては0.3m以上を標準とすること。と明示されています、つまり住宅敷地内では 一般的とされる凍結深度0.2mより深く管を埋設し、その保護に努めよ。ということです。

 従いまして。↓

と、いったようにGLから概ね0.3m~0.4mほど埋設致しました。因みにですが、GLとはグラウンドライン 又は グラウンドレベルの略で、つまり地面です。図面で地面を表すときはGL、屋内フロア床面は FL(フロアライン・フロアレベル)と表記します。

 という訳で、規定の深度を守って無事に全管引き直し工事を終え、お客様のお喜びの様子を拝見しながら現場を後にしました。

 以上で今回のご紹介を終わります。いかがだったでしょうか?次回も又、宜しくお願い致します。

技術研修(第三弾)

2021.06.21 Mon

内容:技術向上の為の実技研修。 アクア救急センター厚木研修施設

施工内容:壁付混合水栓の取り付け。

 皆様こんにちは。今回も先週に引き続き、弊社の技術研修の様子をお届けします。

【施工前の練習台】

【着工】左右の給水口を面一にする為、適確な寸法のザルボ(持ち出しソケット)を選んで組み込みます。

【施工中】偏心管にシールテープを巻き終えました。

偏心管組み込み。

水栓本体を仮留めし、水平を測って調整します。

【完成後】給水管に水を送り、一定時間一定水圧を掛けて 各施工箇所に漏水が無いか テストします。

以上が、壁付混合水栓取り付け訓練です。弊社のサービス(商品としての技術力)が 常に高レベルで、画一化した形で御提供できる様に、この様な地道な活動を日頃から行っております。

いかがでしたでしょうか?次回も又、宜しくお願い致します。

技術研修(第二弾)

2021.06.14 Mon

内容:技術向上の為の実技研修。 アクア救急センター厚木研修施設

施工内容:デッキ式混合水栓の取り付け(止水栓取付含む)。

 皆様こんにちは。さて、5月の下旬に弊社技術研修で壁付混合水栓の脱着の様子をお届け致しましたが、今回は、その第二弾として、台所蛇口としては、今や主流になっておりますデッキ式混合水栓の取り付けの様子をご覧いただこうと思います。

 【練習台】ご家庭の台所シンク下を模したもので、止水栓の位置を変化させて実際の状況に対応できるだけの技能を養います。蛇口・弁類を取り付けたら床に置いてあるテストポンプで、一定の水圧を掛けて接続箇所に水漏れが無いかをテストします。

【止水栓取り付け】

【蛇口取り付け完了】基部を上部から締め上げて固定する最新型蛇口です、詳細は前回 6/7版を御参照ください。

 水圧を掛け、漏水が無い事を確認して当該研修生は めでたく合格しました。

  いかがだったでしょうか?以上で今回のご紹介を終えさせて頂きます。

次回も又、宜しくお願い致します。

地味だけど大切な 縁の下の力持ち…。

2021.06.07 Mon

ご依頼内容:蛇口がグラつく。横浜市中区

施工内容:水栓取付補強板・デッキ式ワンホール混合栓交換

 皆様こんにちは。先ずは、こちらをご覧ください。

 こちらは、キッチンのデッキ式ワンホール混合栓をシンク下に もぐって見上げた様子です。木材の部材が、ささくれ立って 一部欠損してしまっている様子がお解り頂けると思います。この木材は『水栓取付補強版』という木材チップ集成材で、ステンレス製キッチンシンクの薄い天板と水栓固定の為の締め上げ金具の間に挟み込み、スペーサーの役目を持たせて、水栓をガッチリ固定させる為の部材です、決して目立たず地味ですが とても大事なパーツなのです。その様な役目を健気に担うパーツが画像の様な状態になると、忽ち蛇口はグラグラと不安定になり、隙間が生まれ、その隙間に水などが入り込んでシンク下を濡らしたり汚したりします。その様な湿気の影響を受けて、現に こちらの締め上げ金具は緑青(ろくしょう)が吹いてしまっています。締め上げ金具は黄銅製で本来は五円玉の色をしているものなのです。

 その様な訳で、お客様に状況を見て頂き御説明し、取付補強板の交換をお勧めしたところ、ついでに蛇口も取替えて欲しいとの御要望を頂きましたので、すぐ取り掛かりました。

【交換前の蛇口と其れを外したところ】

【シンク下から新規蛇口を見上げたところ】

補強板は今までの物より大型のものをセレクトし、より安心安定を図りました。

 

【取付後の最新蛇口】

最新蛇口は、すっきりとした印象のデザインです。

 お客様には、大変ご満足して頂けました。

 今回のご報告は以上でございます。いかがでしたでしょうか?次回も また宜しくお願い致します。